アラスカ、今年も日本人1万人目標に、新たに北極圏など提案

  • 2015年4月20日

アラスカ州政府のジェシー・カールストローム氏 アラスカ州政府観光局は4月17日、都内で観光説明会「アラスカ・セールスミッション2015」を開催した。同説明会は13日の鹿児島を皮切りに福岡、大阪、名古屋で開催。最終日のこの日は、同観光局に加えてアンカレジ観光局、フェアバンクス観光局、アラスカ鉄道、現地のサプライヤーなど9団体がプレゼンテーションをおこない、オーロラ観測や夏期および冬期の野外アクティビティー、氷河、温泉、先住民文化などの魅力をアピールした。

 来日したアラスカ州政府商務・地域・経済開発課ディベロップメント・スペシャリストIIのジェシー・カールストローム氏はプレゼンテーションの中で、2014年の日本人旅行者数が約1万人に上ったことを説明。日本航空(JL)が毎年実施しているチャーター便の増減により変動はあるものの、近年の日本人旅行者数は概ね1万人程度で推移しているという。

 同氏は2015年についても「現在の数字を維持できれば」と述べ、期待感を示した。アクセスについては、現時点で日本/アラスカ間に直行便はないものの、引き続きJLのチャーター便と、デルタ航空(DL)などによる米国西海岸経由ルートの利用拡大に取り組みたいとした。

アラスカ州政府観光局の朝尾直也氏 同観光局日本事務所旅行業界担当マネージャーの朝尾直也氏は、日本人旅行者数の拡大に向け、今後は現在のメインターゲットであるシニア層に加えて、若い世代やファミリー層にも注力していく考えを明示。また、日本人旅行者は2大都市のアンカレジとフェアバンクス、そしてその中間に位置するデナリ国立公園などに集中する傾向が強いことから、今後はよりオーロラ観測に適した北極圏や、温暖でクルーズ船の寄港も多い東南部などの提案にも取り組みたいとした。

アラスカ産シーフードを使った「タラバガニと銀ダラのマリスコス」(左手前)など そのほかには、一般消費者におけるアラスカの認知度向上に向け、アラスカシーフードマーケティング協会と共同で、食に因んだイベントなどを実施していることも報告。なお、この日の説明会は銀座のレストラン「TORO TOKYO」を借り切って開催し、旅行会社の商品造成担当者を中心とする参加者約150名に、天然のアラスカ産シーフードを使った料理を振る舞った。