公益社団法人日本観光振興協会は3月27日、日本観光ポスターコンクールの入賞作品を発表した。グランプリにあたる国土交通大臣賞に石川県金沢市経済局営業戦略部プロモーション推進課の「金沢点描」が選ばれた。応募総数は197作品。

　同コンクールは1947年から始まり、今回で63回目。一次審査で49作品に絞り込み、作家の伊集院静さん、工業デザイナーの奥山清行さん、グラフィックデザイナーの左合ひとみさんによる審査会で各賞を決めた。消費者からのオンライン投票も受け付け、約1万5千票が投じられた。

　国土交通大臣賞に選ばれた「金沢点描」は、兼六園、金沢城、茶屋街の町並みを繊細な点描画で描き、それぞれ1枚のポスターでその魅力を表現した。北陸新幹線開業もPRするコピーを添えた。
総務大臣賞は、三重県伊勢市「伊勢市観光ポスター」、観光庁長官賞は愛知県豊田市・旭観光協会「レストラン旭へようこそ！！」。日本観光振興協会会長賞はラリーニッポン2014実行委員会「RALLY NIPPON FUKUOKA-KYOTO2014」だった。

　審査員から評価の高かった作品に贈る審査員特別賞は、JR東日本東京支社「東京駅開業100周年」、山形県「わたしの山形日和。広報ポスター」、福井県若狭町・若狭三方五湖観光協会「途切れた道が、教えてくれたこと。」が受賞した。消費者によるオンライン投票は1位が岩手県大槌町の観光ポスターで有効投票数は3万3351票のうち、2197票を集めた。

　表彰式は9月下旬に開催予定の「ツーリズムEXPOジャパン」で行われる。

情報提供：トラベルニュース社