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シンガポール、北アジア局長にタン氏-独立50周年企画に意欲

  • 2015年3月10日

北アジア局長に任命されたマーカス・タン氏  シンガポール政府観光局(STB)はこのほど「シンガポール 感謝の夕べ」を開催した。北アジア局長を務めるジェラルディン・ヨウ氏は挨拶で、「近年では年間の日本人訪問者数が80万人以上を突破し、安定した成長を続けている」と説明。出席者に対し、「これらは皆様とのパートナーシップがあったからこそ実現できた」と謝意を表明した。なお、この日は4月からヨウ氏が同職を退いてSTB本局に帰任し、新たにマーカス・タン氏が就任することも報告した。

 新任のタン氏は2006年にSTBへ入局し、ビジネスイベントサービスやビジネス開発部のマネージャーを歴任。2011年から2014年までは中国南部、香港、マカオ地域の地域支局長として、同地域における活動を監督した。現在は本局でBTMICEプランニング&マーケティング局次長を務めており、今後は北アジア局長として、東京とソウルにあるSTBの運営に携わる。

 タン氏は本誌の取材に対し、訪問者数が6番目に多い日本について、「キーマケット」と重要視していることを説明。2015年については、シンガポールが独立50周年を迎えることから、日本でも「特別なイベントを予定している」と話した。また、「特定の層ではなく、多くの日本の方に来ていただきたい」と述べ、訪問者数の増加に向けて「まずは日本のマーケットをより知ることが大事」と話した。

 この日は、STB副長官のリョン・ユー・キョン氏も登壇し挨拶をおこなった。リョン氏は旅行者のニーズに合った体験を提供できるよう、多くの人が使用するSNSなどを使用したマーケティング「クオリティツーリズム」に注力していると説明。「質や安全性、効率性を求める日本は重要なマーケットであり続けると思う」と期待を示した。