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成田、着陸料が最大1年間無料に-際内路線で新割引制度

  • 2015年2月26日

 成田国際空港(NAA)は4月1日から国際・国内線において、航空会社の着陸料が最大で1年間無料になる「成田ハブ化促進インセンティブ」を導入する。空港容量30万回化を契機に、ネットワークの更なる拡充と既存路線の増強を目的としたもの。着陸料を無料にするインセンティブはNAAとして初めて。

 成田ハブ化促進インセンティブは、ネットワーク拡充割引と増量割引の2種類から成り、実施期間は4月1日から2018年の3月31日までの3年間だ。際内のネットワーク拡充割引と国内線増量割引は今回初めて設定。国際線増量割引については、2016年3月31日までとしていたものを延長する。

 ネットワーク拡充割引は、定期便として運航実績がない空港・路線に航空会社が新規就航した場合、着陸料を1年目で20%、2年目で10%割り引くもの。その路線が成田空港として初の定期便の場合は、さらに割引率を1年目で30%、2年目で15%加算する。2つの条件を満たせば、最大で1年目で50%、2年目で25%割り引くこととなる。

 増量割引は、着陸重量が前年比で増加した場合、増加分に対して50%の割引を適用するもの。旅客便、貨物便は合算し、航空会社単位で適用する。1年を上期(4月~9月)と下期(10月~3月)に分け、各期における累積着陸料を比較する。

 2種類の割引が適用になると、1年目で100%、2年目で25%割り引くこととなる。例えば国際線の場合、4月21日に就航予定のエチオピア航空(ET)の成田/香港/アディスアベバ線が着陸料無料の最初の航空会社になる見込み。出発地ベースでの適用になるため、ETとして初の路線であり、成田にとってアディスアベバへの就航は初めてであることから、条件に一致する。

 国内線については、増量割引を導入するのは今回が初めて。現在国内線では、新千歳、伊丹、関空、福岡以外の「非幹線」路線に対し、着陸料を3分の1割り引く「非幹線割引」、または、非幹線路線から中部を除外した路線に対し、新規就航または増便した場合着陸料を1年間50%割り引く「新規・増便割引」を実施しているところ。4月以降は新規・増便割引に変わって増量割引が適用となる。非幹線割引については継続する。