シルバーシー、販売担当者向けセミナー、日本の区間クルーズも

  • 2015年2月10日

プレゼンテーションをおこなったICMの荻原沙耶氏 シルバーシー・クルーズの日本地区販売総代理店を務めるインターナショナル・クルーズ・マーケティング(ICM)は2月6日、旅行会社の販売担当者を対象にセミナーを開催した。ICM代表取締役の中川節子氏は本誌取材に対し「今回のセミナーはカウンターの方を想定したもの」とコメント。セミナーではシルバーシー・クルーズの特徴や船内生活など、基礎情報についてプレゼンテーションをおこなった。

 中川氏によるとICMでは定期的に旅行会社向けにセミナーを開催しているが、「1年に1回ほど開催するセミナーでは、翌年のコースの特徴など大まかな話しかできない」と指摘。「船内のレセプションがどうなっているかなどの話ができないと、(お客様に)説明するのに迷われるだろうと思う」と話し、販売担当者向けに基礎情報に関するセミナーを開催することで、販売促進につなげていく考えだ。

 セミナーでは、ICMの荻原沙耶氏がプレゼンテーションを実施。日本人利用者の傾向として自身で起業した人や外資系企業に勤めて長期休みが取りやすい40代など、以前に比べ若い層の利用が増えていることを説明した。さらに、シルバーシー・クルーズの特徴として客室が全室オーシャンビューでバトラーサービスが付いていることや、船内にはルレ・エ・シャトーの基準を満たしたレストランがあるなど、ラグジュアリーなサービスを提供していることを紹介。加えて、使用する客船が小型船であることから、珍しい寄港地に訪問することができる点などをアピールした。

 また、シルバーシー・クルーズでは2015年に、日本寄港クルーズとして8月31日から9月22日まで探検船のシルバー・ディスカバラーの日本周遊コースを実施。セミナーでは、今回新たに設定した区間クルーズを発表し、8月31日発で小樽から広島までの9泊10日コースと、9月4日発の金沢から神戸までの7泊8日コース、9月16日発長崎から基隆までの6泊7日コースの3本を紹介した。

 ICMによると、日本人利用者の割合はコースによって異なるが多くても全体の約1%。利用者数については発表していないが、中川氏は「2015年は前年比2割アップをめざす」と述べ、今後もセミナーなどを開催することでクルーズの販売促進をはかると意欲を示した。