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オーストリア・ウィーン、「リング通り」150周年、おもな記念イベント

  • 2015年1月30日

 ウィーン市街を守る防壁と軍事施設だった場所に豪華な「リング通り」が誕生してから2015年は150周年。このウィーンの歴史上最大の都市開発プロジェクトによって、封建時代からの帝都は、ヨーロッパ有数の近代都市へと変貌しました。

 記念すべき年には、リング通りや通りに沿った歴史的建築や広場の数々を舞台に、様々な大規模イベントが繰り広げられます。

 リング通りイベントの文化的ハイライトは、まず、世界的に知られる楽友協会でウィーン・フィルが演奏する「ニューイヤーコンサート」。そして市庁舎前広場を会場とする「夏の音楽映画フェスティバル」、人気の高い演目がオペラ座横の大型スクリーンに同時中継される「広場のライブ・オペラ」(4~6・9~10月)です。

 スポーツの大イベントで筆頭を飾るのは、4月に開催される「ウィーン・シティマラソン」で、王宮前広場(ヘルデンプラッツ)がゴール地点となります。「自転車フェスティバル」(アルグス・バイク・フェスティバル)では、市庁舎前広場がアリーナとなります。9月にはウィーン・マスターズで、世界最高の馬術競技シリーズ「グローバル・チャンピオンズ・ツアー」が開催され、1月から3月まではウィーン・アイスドリームで、巨大なアイススケートリンクが出現。いずれも市庁舎前広場が会場です。

 オーストリア各地のメーカーが生み出す味のスペシャリティーが勢揃いするのは、5月に市立公園で開催される「グルメ・フェスティバル」。他方MAK(応用美術館)のモーデパラストでは、アヴァンギャルドのファッションやデザインが紹介されます。

 同じ会場で10月には、デザインを重点とする展示即売会「ブリックファング」が開催されます。11月半ばからは市内随所でクリスマス・マーケットが始まります。市庁舎前広場や、自然史博物館と美術史博物館の間に広がるマリア・テレジア広場、カールスプラッツ広場などが代表的な会場です。

 リング通り沿いの歴史的建築は、毎年1月と2月を中心とする多彩な舞踏会の会場です。

 ホーフブルク王宮(シルヴェスター舞踏会、カフェ・オーナー舞踏会、狩猟家舞踏会など)、オペラ座(オペラ座舞踏会)、楽友協会(ウィーン・フィル舞踏会)、コンツェルトハウス(ボンボン舞踏会、コスチューム舞踏会)に加え市庁舎でも繰り返し舞踏会が開催されます(科学アカデミー舞踏会、花の舞踏会、コンコルディア舞踏会、ウィーン赤十字舞踏会)。市庁舎は、ヨーロッパ最大のエイズ支援チャリティ・イベントであるライフバル舞踏会の会場となり、オープニングの豪華なファッションショーは入場無料、市庁舎前広場で繰り広げられます。

 6月のリング通りでは、同性愛者コミュニティーによる「レインボーパレード」や「ウィーン・プライド」が催されます。リング通りは8月にも、ストリートパレードや市庁舎前広場のストリート・フェスティバルで賑わいます。

 近年人気急上昇の夏のホットスポットは、リング通りの一角を構成するフランツ・ヨーゼフ・ケイに沿った「ドナウ運河プロムナード」です。リングタワーからウラニアまでのフランツ・ヨーゼフ・ケイは、リング通りの他の部分とともに旧市街を囲んでいます。

 
※「リング通り150周年」詳細
http://www.ringstrasse2015.info (日本語他)


情報提供:ウィーン市観光局、日本海外ツアーオペレーター協会