ベトナム、2月11日は「台所の神様の日」
ベトナムのテト正月の準備開始日とされる「台所の神様の日」は、今年は2015年2月11日で、偶然にも日本の建国記念日と同じ日に当たります。
かまどの神様は、台所の神様と家の守り神を兼ねた中国起源の神様です。旧暦12月23日に天に昇り、その家で一年間にあった良いこと悪いこと全てを天の神である玉皇上帝に報告し、大晦日の30日に戻ると伝えられています。
数週間前から、紙でできた冠と靴が各3つ入ったセットが売られ、人々は家の祭壇に供え、23日に燃やしてその灰と、生きた魚を湖や川に放します。かまど神は魚(鯉)に乗って天に昇ると考えられているからです。台所の神様の日からベトナムは本格的なテト正月期間に入ります。
日本にも中国・ベトナムと同様のかまど神信仰がかつてありました。明治維新で旧暦を止め、新暦に移行した日本国、旧暦の名残として紀元節(2月11日)が残されたという説もあります。
2015年度はこの紀元節と同じ日にあたり何かの縁を感じます。テト正月7日前(旧暦12月23日)に行われる台所の神様の日は、鯉に乗り台所の神様が無事天界へ戻られる為の非常に重要な儀式です。
かつて大掃除の一環として12月23日にかまども掃除して竈神を祭る習慣は、日本にもかまどがあった1960年代までは田舎で行われていました。
** テト正月休み: 2015年2月15日~23日 (テト正月: 2月19日)