14年の出国者数は3.3%減の1690.3万人-中韓の減少響く
日本政府観光局(JNTO)によると、2014年の日本人出国総数は前年比3.3%減の1690万3000人だった。1600万人台となったのは、2011年の1699万4200人以来3年ぶりのこと。2012年の1849万638人を最高に、2年連続の減少となった。なお、12月単月では5.4%減の139万7000人だった。
観光庁長官の久保成人氏は、このほど開催した専門誌会見で「インバウンドが増えるのは結構なことだが、双方が増加するツーウェイツーリズムが重要」であると改めて強調し、出国者数の減少に懸念を表明。特に中国、韓国への渡航者数減が全体の数字を押し下げているとし、「近隣2国への働きかけを関係団体とおこなっていくことで、アウトバウンドの(数字の)折れ線を上に向けていく努力をしていきたい」と語った。
中国については昨年11月、日本旅行業協会(JATA)が中国国際旅游交易会(CITM)に訪中団を派遣しており、韓国については12月に1000名のJATAメガファムツアーが開催された。また、今年は全国旅行業協会(ANTA)が2月中旬に韓国へ1000人の訪問団、5月に中国へ3000人の訪問団を派遣する予定だ。