ミュゼトラベル、組織体制変更で営業強化-4月に新ブランドも

  • 2015年1月8日

 女性向け脱毛サロン「ミュゼプラチナム」を国内外で展開するジングループのミュゼトラベルは、このほど開催した株主総会において、組織体制の変更を決定した。新規の事業展開や拡大に向け、1月1日付で既存の営業部を改組し「営業本部」を設置。同本部内に国際営業部、法人営業部、仕入手配部を新設した。あわせて同日付で役員の異動についても決定し、グループの中核企業であるジンコーポレーションの役員2名を取締役に任命した。

 同社広報担当によれば今回の組織体制の変更は、急増するミュゼプラチナムの女性会員向けに特化した商品造成などに注力することがねらい。これまで以上に女性目線の企画商品を拡充し、新たな新規事業の展開もはかるという。4月には新たな商品ブランドを立ち上げる方針だ。2014年12月時点で、ミュゼプラチナムの会員数は約239万名。2013年10月時点からの1年強で、新たに約60万名増加している。

 役員については、ジンコーポレーション専務取締役などを務める梅津秀一氏が新たに専務取締役に就任。ジンコーポレーションの取締役および財務本部長を務める平林一典氏も常務取締役に就任し、グループ内でのさらなるシナジー創出をはかる。ミュゼトラベルの営業部部長を務めていた赤羽哲郎氏は、同社の執行役員兼営業本部長に就任する。

 なお、ミュゼトラベルは昨年9月に沖縄ツーリスト(OTS)と共同で記者会見をおこない、OTSの本土地区カンパニーを譲受した上で、10月からは社名を「ミュゼトラベル・沖縄ツーリスト」に変更すると発表。しかしOTSによれば、ミュゼトラベルは9月末にOTS側へ契約解除の意向を伝えたという。その後、OTSは新会社設立に関する作業を中断し、ミュゼトラベルに契約解除の理由について説明を要求。ミュゼトラベルによれば、両社は現在も協議をおこなっている。

 OTSは現在、本土地区カンパニーの事業については従来の営業を継続。一方のミュゼトラベルも、沖縄については引き続き重要コンテンツの1つと捉えており、複数のツアー商品などを取り扱っている。