インドネシア・エアアジア、28日にQZ8501便が行方不明に、乗客155名
インドネシア・エアアジア(QZ)のスラバヤ発シンガポール行きQZ8501便が現地時間12月28日7時24分、ジャワ海上で消息を断った。同機はスラバヤを05時20分に出発し、08時30分にシンガポールに到着する予定だった。日本時間12月29日10時現在、機体は見つかっておらず、捜索が続いている。
QZによると、機材はエアバスA320型機で、機体番号はPK-AXC。搭乗者は155名でこのうち小児が17名、幼児が1名。このほか、パイロット2名、客室乗務員4名、整備士1名が搭乗していた。乗客乗員に日本人は含まれていない。
QZのCEOであるスヌ・ウィジャトモコ氏は12月29日付けで「今回の事件に深いショックと悲しみを抱いている」とコメントを発表。原因究明に向けて関係当局に最大限協力するとともに、搭乗者の家族や関係者とのコミュニケーションを最優先事項と捉えているとした。
現在東ジャワ州知事や空港関係者などと緊密な連絡をとりながら最新情報を伝えられるよう動いているという。また、サポートチームを立ち上げており、宿泊や移動などの面について可能な限り対応を実施。搭乗者の家族のため、スラバヤにはブリーフィングセンター、シンガポールにはチャンギ空港の第2ターミナルにブリーフィングルームを設置し、最新情報を提供している。このほか、搭乗者に対する問い合わせ用に電話番号も設定した。
現在はインドネシア国家捜索救助庁が主導で捜索を実施しており、QZも全面的に協力し調査を支援しているという。
なお、同便の機長は2万537時間の飛行経験を持っており、このうち6100時間はQZのA320型機のもの。副操縦士は2275時間の飛行経験がある。乗客乗員の国籍別人数は下記の通り。
▽QZ8501便
・旅客内訳
インドネシア/149名
韓国/3名
シンガポール/1名
マレーシア/1名
英国/1名
・乗員内訳
・インドネシア/6名
・フランス/1名