堅調の14年「観光番付」(2) 横綱は貸切バス新制度と訪日客好調
旅行会社は困惑 訪日客勢いとどまらず
ヒット商品番付だけど、東の正横綱は貸切バス新制度。時間と距離を併用する料金制度の運用で、従来より3割以上バス代が高くなる。旅行会社、バス会社とも制度改正から運用までの時間が短かったこともあって困惑した。特に全国旅行業協会の地方支部などでは消費者への周知ができていないことなどから、制度運用の延期などを要望、中小旅行会社の死活問題だとして大きな話題になった。
旅行会社だけでなくバス旅行の立ち寄りをメーンにしていた施設などでも影響は出ており、県議会で規制緩和を要望した県もあった。この問題はまだ緒をひきそうで、一部旅行会社やバス会社からは「これからの閑散期にバス需要がどうなるか」と、高値のバス代を嫌って客離れを心配する声も聞こえる。
西の横綱、訪日客は10月までで1100万人に達し、昨年記録した過去最高の1036万人を軽く抜いてみせた。円安やビザ緩和が奏功し、政治面ではごちゃごちゃしている中国や韓国も訪日客数では好調だ。
10月からは消費税減免制度の拡充、化粧品など日用品にまで免税対象品が拡大した。訪日客の国内消費額はさらに増えそう。14年年間では1300万人にどうやら届きそうだ。
情報提供:トラベルニュース社