フィリピン航空、マニラのレジャーPKG強化へ、旅行会社と協業

  • 2014年12月25日

PR日本支社長のサカリ・ロム氏 フィリピン航空(PR)日本支社長のサカリ・ロム氏がこのほど本誌インタビューに応じ、マニラ線でのレジャー需要喚起に力を入れる方針を語った。セブ線では日本市場での販売が9割を超え、旅行各社もこぞってパッケージツアーを造成しているが、マニラ線は日本市場の比率が7割から8割と高いものの、VFR(友人親族訪問)需要が約9割の生活路線。こうした状況を改善するため、フィリピン政府観光省(DOT)やサプライヤーと連携し、旅行会社に商品化を働きかけていく。

 PRでは、国土交通省などによる制限緩和を受けて、2013年末から今年にかけて日本路線を大きく拡充しているところで、現在は1週間あたりの便数が67便、座席数は1万席に達する。こうした中で、マニラ線は新規就航や増便前にはVFRの需要で座席が埋まっていたが、今後は座席増に合わせて新たなビジネスチャンスの獲得をめざす。

 マニラへのレジャー需要の喚起に向けては、マニラそのもののイメージ向上やパッケージツアーの投入などに取り組む。イメージ向上は短期間で実現するものではないものの、ソーシャルメディアを含めてメディア露出を進めたい考えで、FAMツアーも強化する。

 また、パッケージツアーについては、旅行会社側からも近距離アジアが低迷しバンコクも需要回復が遅れる中で前向きな意見が聞かれているといい、まずはイメージ向上も見据えて若年層向けに食事やスパ、ショッピングなどに着目した商品企画を提案していく。

 このほか、マニラ線以外でも、年末に成田からボラカイへのチャーターを2往復設定。PRとしても日本全体としても初という試みだがすでに完売しているといい、同様の取り組みを進めて将来的には定期便化もめざしたい考えだ。

※インタビューの詳細は後日掲載予定