日韓交流拡大へメガFAM、第1弾520名-数年で700万人へ
▽FAMツアー、第1班は520名-JATAで50周年プロジェクト立ち上げも
JATAでは12月8日から10日に第1班、10日から12日に第2班に分けて、韓国メガFAMツアーを実施。今回参加した第1班は旅行会社、メディアなど約520名が参加した。JATAではこれまで、9.11の後にハワイとニューヨーク、3.11の後に東北に対し、それぞれ1000名規模の訪問団を送っている。
FAMツアーの団長を務める阪急交通社代表取締役社長の松田誠司氏は、今回のFAMツアーを2015年の日韓国交正常化50周年の先駆けとなる行事と説明。「現在はいちばん身近な隣国同士であるはずの日韓が、共に両国を取り巻く重苦しい空気を払しょくできず苦労している」と語り、「今回のような機会を通じて、会員旅行会社の韓国販売の機運が高まり、韓国へ日本からの送客が復活するよう取り組んでいく」と意気込みを示した。
JATAでは50周年を前に「日韓国交正常化50周年プロジェクト」を立ち上げ、11月中旬に第1回会合を開催したところ。KTOや航空会社、大手旅行会社など10数社が参加しており、プロジェクトリーダーはジャルパック代表取締役社長の二宮秀生氏、副リーダーはANAセールス執行役員の吉田博行氏が務める。第1回会合では課題を整理するとともに、具体的な施策としてJATA独自のロゴマークを作成。近日中に発表する予定だ。
また、JATA広報委員会委員長のエヌオーイー(NOE)代表取締役会長の林田建夫氏は「日本の旅行業界の関係者でも、韓国に来たことがない人はかなり多く、来た人もソウルに約80%と集中している」と説明し、地方活性化の必要性について強調。卞氏も今回のFAMツアーではソウル、釜山、済州から日帰り旅行が可能な10コースを設定しており、地方の魅力を旅行会社に体験してもらいたいと語った。