日系2社、10月国際線旅客は2.8%増、NH増加で-ロードファクターはJL
日本航空(JL)と全日空(NH)の2014年10月の運航実績で、2社合計の国際線旅客数は前年比2.8%増の123万3631人となった。旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は8.3%増で、座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は10.9%増。有償旅客による座席利用率を表すロードファクターは1.8ポイント減の75.8%で、減少幅は9月に比べ0.6ポイント広がった。
2社の比較では、旅客数はNHが8.3%増の58万1231人と増加した一方、JLは1.6%減の65万2400人となり、規模はNHを上回ったものの前年割れとなった。また、JLはASKが3.0%増のところRPKが0.9%減と前年を下回り、ロードファクターは2.9%減の75.7%。NHは路線網の拡充でASKを16.5%と大幅に伸ばしたが、RPKは11.3%と届かず、ロードファクターは3.2ポイント減の68.4%となった。
方面別の旅客動向では、JLは旅客数で太平洋が3.6%増、中国が3.2%増、グアムが1.9%増と前年を上回った。ロードファクターは韓国が8.4ポイント増の77.9%と改善した。旅客数は2.8%減の6万4159人と減少したが、ASKを14.0%減としたところRPKは3.5%減に留まった。このほか、中国が3.3ポイント増の61.6%、太平洋が1.7ポイント増の83.1%と前年超え。太平洋線はRPK、ASKともに前年を上回った。
一方、NHは旅客数は全方面で前年超え。欧州は19.0%増と2桁増となり、JLを上回った。北米・ホノルルは9.3%増、アジアも6.4%増と増加した。ただし、ロードファクターは全方面で減少しており、特に座席数を増やした欧州は10.8ポイント減の69.9%減と2桁減。アジアは2.0ポイント減の66.1%、北米・ホノルルは1.3ポイント減の70.0%となった。