主要50社、上期海外旅行は1.0%増、9月単月は4.1%増
観光庁が取りまとめた2014年上期(2014年4月1日~9月30日)の主要旅行会社50社の旅行取扱概況で、海外旅行の取扱額は前年比1.0%増の1兆1660億6976万円となった。上期は4月が5.1%減、8月が1.0%減と前年を下回ったが、それ以外の月は前年を上回っており、2%から4%台の伸びを示している。
企業別の取扱額では、ジェイティービー(JTB)グループ15社が2.2%増の2554億8027万円と最も多く、2位がエイチ・アイ・エス(HIS)で2.1%増の1870億1008万円、3位が阪急交通社で9.0%減の1147億5470万円となった。
前年からの増減では、JTBグループ、KNT-CTホールディングス各社を含めると、JTBグローバルマーケティング&トラベル(JTBGMT)が181.6%増の6億1305万円と大きく増加。次いでJTBコーポレートサービス(JTBBWT)が18.8%増の330億6986万円、ANAセールスで152億2699万円となり、大手旅行会社が上位3位に入った。
また、上位10位を見ると日新航空サービス、エアーリンク、日立トラベルビューロー、日通旅行、阪急阪神ビジネストラベルがランクインしており、業務渡航を得意とする旅行会社の伸び率が高い結果となった。
また、募集型企画旅行のみの取扱状況をみると、取扱額は2.2%減の3925億9201万円に留まったが、取扱人数は11.2%減の178万9006人と2桁減少。単価は19万9321円から21万9447円に増加した。
海外旅行以外では国内旅行が1.6%増の2兆917億6094万6000円、外国人旅行は33.1%増の544億2986万7000円、総額は1.8%増の3兆3122億6056万8000円だった。総額で取扱額が最も多かったのはJTB15社計で、KNT-CTホールディングス、HIS、日本旅行、楽天、阪急交通社、ANAセールス、ジャルパックと続いた。
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