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アドベンチャーカナダ、北極圏クルーズで初の日本人向けコース

  • 2014年12月1日

アドベンチャーカナダ社社長のマシュー・スワン氏 アドベンチャーカナダは先ごろ、来夏に実施する北極圏クルーズを発表した。クルーズは北極圏からグリーンランドを巡るもので、2015年7月17日から29日に実施。今回、同社では初めて日本人を対象にしたコースを設定した。使用する客船は航海を目的に作られた耐氷船の「オーシャン・エンデバー号」で、全長137メートル、乗船定員数は198名。

 アドベンチャーカナダは1987年に設立し、カナダの北極圏クルーズを提供している。同社社長のマシュー・スワン氏によると、過去3年間の日本人利用者は約100人。今回日本人向けコースを企画した理由について、スワン氏は「北極圏にあるイヌイットの版画は、日本の浮世絵をルーツとしている。イヌイットと日本が深く繋がっていることを日本の人に知ってもらいたい」と説明した。日本人向けコースとしては40名から60名の日本人を見込んでいるといい、「今回のプログラムは日本市場向けにカスタマイズしたもの。皆さんの期待以上のものを提供したい」と意欲を示した。

 クルーズはケベック州北部にあるクージュアックを出港し、アクパク島、カンギスジュアク、ディッジス島などを経由した後グリーンランドのカンゲルルススアークに到着。世界で自然保護活動をおこなうC.W.ニコル氏が乗船するほか、映画監督でイヌイット・アート・ギャラリーのオーナーであるジョン・ヒューストン氏が同行する。さらに、船内には日本語対応可能なスタッフが乗船するほか、日本人シェフが同行し各地方の魚を使用した創作和食料理を提供する。

 同コースの販売は、FITのクルーズを販売している旅行会社を通して実施。例えば、北米ツアーなどを取り扱う「ism」では11月28日に同コースを発売した。旅行代金は例えば、4人部屋の「クワッド」の場合1名3995米ドル、3人部屋の「トリプル」は4995米ドル、2人部屋の「内側ツイン」は6395米ドルとした。なお、代金にはオタワからクージュアックまでと、カンゲルルススアークからトロントまでの空路のチャーター便も含まれる。