自慢の「高知家の食卓」 高知県、食でプロモーション

 高知県(尾﨑正直知事)では今年度から観光キャンペーン「リョーマの休日-高知家の食卓」を展開するなど食を前面に出したプロモーションを展開中だ。

 10月22日には、大阪市北区の新阪急ホテルで開いた観光説明会で尾﨑知事自らがセールスプロモーション。9月議会で観光振興への補正予算3千万円を組み、10月末-11月にかけてテレビなどで高知県のPRを始める。

 高知県の食は、じゃらんの「地元ならではのおいしい食べ物が多かったランキング」で、2010年から12年まで3年連続、14年も第1位。昨年、実施した県民が観光客に勧める店と料理を選挙で決める「高知家の食卓県民総選挙」を今年も実施し、4月中旬に発表するなど、食に関する話題に事欠かない。

 最近では、坂本龍馬が暴漢に襲われ食べ損ねた好物「ごめんケンカシャモ鍋」、室戸沖で獲れた金目鯛を味わう「室戸キンメ丼」、安芸市の特産品を使った「安芸釜あげちりめん丼」、香南市の「香南にら塩焼きそば」などご当地グルメも豊富。尾﨑知事は「団体旅行で受入れ可能な施設も数多くあるので、ぜひご活用いただきたい」。

 毎年2月に開いている高知の食イベント「土佐の『おきゃく』2015」。「期間中は高知の中心街が宴会になるほど賑わうので、一度体験してほしい」と知事。

 このほか、2015年4月29日-12月23日には「高知家まるごと東部博」が開かれる。県東部9市町村で3つのパビリオンを設け、特別企画やイベント、体験プログラムを用意。なかでも同博が始まる4月29日にオープンする室戸世界ジオパークセンターは、ジオツアーの案内や大型スクリーンで室戸のジオツアーの疑似体験ができる。尾﨑知事は、ツアーへの組み込みを要請した。

 15年は坂本龍馬生誕180年。坂本龍馬記念館や龍馬の生まれたまち記念館、「龍馬伝」幕末志士社中の龍馬3館セット券の販売のほか様々なイベントを実施する。海から桂浜や龍馬像を見学できる「浦戸湾のんびりクルーズ」も始める。

 尾﨑知事は、県内約500の観光施設で特典がある「龍馬パスポート」はスタートから2年半で8万4千人の利用者を記録していることを報告、胸を張った。尾﨑知事の熱心なPRに、旅行会社各社は「これまでより1人でも多くの送客」を約束していた。

 

情報提供:トラベルニュース社