日本航空、2Q売上高は3.7%増、営利は3.1%減-通期利益を上方修正
▽通期業績、利益を上方修正、サービス強化も
また、JLは2015年3月期(2014年4月1日~2015年3月31日)の連結業績予想について変更を発表し、営業利益、純利益を上方修正した。4月30日に公表した前回予想との比較で、売上高は会計基準の変更に伴い、100億円減の1兆3400億円と下方修正を実施したものの、営業費用は280億円減の1兆1820億円を予想。営業利益は180億円増の1580億円、経常利益は200億円増の1550億円、当期純利益は200億円増の1350億円と上方修正した。
植木氏は、上方修正の理由として、国際線旅客で日本発ビジネス需要や海外発需要が好調なことや、燃油市況が当初想定していた125米ドルから118米ドルに変更したこと、費用削減施策の継続などを説明。円安の進行や競争環境の激化など取り巻く環境が大きく変化を続けるなか「こうした時こそさまざまな課題に積極果敢にチャレンジし、2014年度を増収増益に向かうターニングポイントの年にしたい」と意気込みを語った。
また、植木氏はサービス産業生産性協議会の「JCSI(日本版顧客満足度指数)」についても言及した。JLでは2016年度までの中期経営計画で「顧客満足度No.1達成」を掲げており、JCSIで「他社への推奨意向(推奨意向)」「将来の再利用意向(ロイヤルティ)」の2項目で1位をめざしているところ。
このほど発表された調査結果では、JLは国際線については同指標とも1位だったが、国内線は推奨意向が3位、ロイヤルティが5位と「改善基調にはあるが、道半ば」の状態だ。植木氏は今後は国際線での1位を保ちつつ、国内線では新仕様機材「JAL SKY NEXT」の導入路線拡大を活かし、努力を続けていきたいと意欲を示した。