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近江鉄道旅行センター協力会が総会

 近江鉄道旅行センター協力会(金子基文会長=琵琶湖グランドホテル京近江)の総会がこのほど、大津市の大津プリンスホテルで開かれ、320人が出席した。

 同会は、近江トラベル(本社・滋賀県彦根市、植田重弘社長)の協定受入機関で組織するもので2年に1度総会を開いている。21回目の総会に当たる今回は任期満了に伴う役員改選時にあたり、満場一致で金子会長の続投を決めた。

 金子会長は「旅館業界にとって耐震やマル適マークなど大きな出費が必要な厳しい時代を迎えている。昨年は東京スカイツリーの開業、伊勢神宮や出雲大社など遷宮の影響で関西の数字は良くなかった。今年はUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の新エリア開業やLCC(ローコスト・キャリア)が好調な影響もあって、大阪や京都のホテルはリピーターが増えたと聞いている」と述べ、有意義な時間を過ごす総会にしようと呼びかけた。

 植田社長は会社の沿革と営業を報告した。

 まず「協力会会員637社のうち277社にご出席いただいている」と謝辞を述べ、今年度は新たに20社が入会したことを報告。特に、この日出席した協定先については、出席名簿と写真を滋賀県内に6つある営業所すべてに掲示し「ご送客でお返ししたい」と約束した。

 また、自社の沿革について、1977年に近江鉄道観光社としてスタートし、2009年にはオーミマリンが傘下に入り福井県敦賀湾に浮かび海水浴で人気の無人島・水島の運営や竹生島クルーズの運航など船舶業、保険業務、旅行業の3本柱で運営していることを紹介した。現在はパート、アルバイトを含めて61人体制で業務を行い、12年度の取扱額は29億7千万円、13年度は30億5千万円だったことも報告した。

 さらに植田社長は、滋賀県遺族会など組織団体の獲得に取り組み、毎月40万部の折込広告を県内で配布していることなど集客に力を注いでいることを力説。その結果として、一般団体の取り扱いが県内でトップクラスであること、来年7月に滋賀県で開かれる高等学校総合文化祭の仕事を落札したこと、来年10月に飛鳥Ⅱのチャータークルーズを実施すること、軟式野球大会で2千人を獲得したことなど集客事例の一部を紹介した。

 加えて、3コース限定の年末特別感謝企画は12年度が3505人、13年度は3380人を送客。今年度は湯村温泉、美ヶ原温泉、姫川温泉の3コースに4千人を送客する目標を発表した。

 このあと、8つのブースを設けて、協定先との商談会と情報交換会を行った。


情報提供:トラベルニュース社