ガルーダ、27日から成田・羽田線で機材交換「増加する需要に対応」
ガルーダ・インドネシア航空(GA)は10月27日から、現在は成田/ジャカルタ、デンパサール線で使用している機材と、羽田/ジャカルタ、デンパサール線使用している機材を交換する。より席数の多いボーイングB777-300ER型機を羽田線に投入して、成田線にはエアバスA330-200型機とA330-300型機を充てる。17日に開催したメディア懇親会で、日本・韓国・アメリカ地区総代表を務めるリスナンディ・サエプラハマン氏は、「ビジネス、レジャーともに増加する羽田利用客の要望に応えた」と理由を説明した。
同氏は今回の機材交換の理由として、今年6月に昼便化した羽田/デンパサールの好調を挙げた。そのほかには、昨年末に全日空(NH)と結んだ包括提携により、両社の国内線でコードシェアを開始したことからも、日本全国にフライトを持つ羽田の重要性が増していると説明した。
B777-300ER型機の座席数はファーストクラス8席、ビジネスクラス38席、エコノミークラス268席の計314席。一方、A330-200型機は222席、A330-300型機は257席であることから、羽田線の座席供給量は大きく増加する。また、今回の機材交換に伴う新たなサービスの導入はないものの、羽田線では初めてファーストクラスの提供をおこなうこととなる。GAによれば、羽田線に投入するB777-300ER型機はいずれも、購入から3年未満の新しい機材だという。
GA東京支社旅客営業部部長の和田博之氏によれば、羽田/デンパサール線の現在のロードファクターは約80%と好調。羽田/ジャカルタ線については約60%ながらも、日本発ジャカルタ行きの唯一の深夜便であることから差別化が可能とした。羽田着の時間が23時と遅いことについても、公共交通機関における対応が進みつつあるとし、「状況は変わってくる」と楽観的な見方を示した。
和田氏は、成田/デンパサール線については安定した需要があり、約80%をキープしている旨を説明。成田/ジャカルタ線については70%程度だが、GAが今年3月にスカイチームに加盟したことから、以遠需要の増加に期待を示した。成田線からファーストクラスがなくなることについては、「利用客には前もってお伝えしており問題はない」という。
なお、GAは10月17日から19日までの3日間、東京・丸の内ビルのイベントスペースにブースを設置し、一般向けにボーイングB777-300ER型機の「シート体験イベント」を開催した。ビジネスクラスとエコノミークラスのシートの快適さを訴求するもので、抽選で航空券が当たるスタンプラリー、現地のパフォーマーによるバリ舞踊やガムラン演奏なども実施した。