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オーストリア、南ドイツ2州共催でセミナー開催、ワークショップに29社出展

  • 2014年9月11日

ドイツ観光局のレイカート・ケッテルハーケ氏  オーストリア政府観光局と南ドイツのバイエルン州、バーデン・ヴュルテンベルク州は9月5日、東京でセミナーとワークショップを開催した。共催のイベントは今回で2回目。オーストリアから16社、ドイツから13社が参加した。ドイツ観光局によると、南ドイツはオーストリアと隣接しており、組み合わせたツアーも多いため、旅行会社とのコンタクトをより効率的に実施するための共催だという。

 同局アジア・オーストラリア地区統括局長のレイカート・ケッテルハーケ氏は、「南ドイツはドイツを訪問する日本人に大変有名で、重要なデスティネーション」とアピール。南ドイツ2州の2013年の日本人宿泊数は57万676泊だが、ドイツ全体の日本人宿泊数の約45%を占めているとし、重要性を強調した。2州は共同で公式日本語サイトを立ち上げ日本人の誘客に力を入れており、特にバイエルン州は日本が最重要国のトップ10に入っているという。

オーストリアのノルベルト・レルヒ氏  また、オーストリア政府観光局局長のノルベルト・レルヒ氏は、今年の日本人訪問者数は昨年よりもやや減少しているが、来年がウィーンのリング通り150周年、映画「サウンド・オブ・ミュージック」公開50周年の記念年であることから、日本人観光局の増加に期待を示した。同氏によると、日本人の滞在日数は平均2日程度であるといい、平均宿泊数を更に伸ばしていきたい考え。旅行会社にも例えば2週間滞在するツアーなど、長期滞在ツアーの造成を引き続き働きかけていくとした。

 セミナーでは、バーデン・ヴュルテンベルク州観光局、バイエルン観光局、ザルツブルク市観光局、ウィーン市観光局が各地の最新情報と見どころを紹介した。バーデン・ヴュルテンベルク州観光局セールスマネージャーのペーター・エンダーライン氏は、同州がフランスとスイスと接しており、南部のボーデン湖を越えればオーストリアであることから、周辺諸国との組み合わせを提案。バーゼルなど周辺諸国の近隣都市よりも宿泊料金が安いと話し、同州での宿泊を呼びかけた。

 バイエルン観光局デピュティ・ヘッド・オブ・インターナショナルマーケティングのクラウディア・ミチェル氏は、羽田の2次国際化でルフトハンザ・ドイツ航空(LH)が羽田/ミュンヘン線を開設し、日本からのアクセス利便性が更に高まった点をアピール。ノイシュバンシュタイン城をはじめとした、ルードヴィッヒ2世の古城やロマンチック街道の魅力を紹介した。

 ザルツブルク市観光局マネージング・ディレクターのヘルベルト・ブルッガー氏は、サウンド・オブ・ミュージック映画公開50周年の関連イベントを紹介。サウンド・オブ・ミュージックの人形劇公演や、物語のトラップ家の住居での特別展、トラップ家のメンバーを招いたイベントも開催するという。このほか、1月下旬から2月に開催されるモーツァルト週間や、ザルツブルク音楽祭などをアピールした。

 ウィーン市観光局アシスタント・マーケット・マネージャー・ジャパンのアンドレア・ブックスバウム氏はリング通り150周年をアピール。ベルヴェデーレ宮殿下宮で夏に「クリムトとリング通り」と題した展覧会が開催されるなど、さまざまなイベントが実施されるとした。このほか、現在工事中の中央駅についても紹介。2012年12月から部分開業をしていたが、2014年12月14日にグランドオープンする予定。10月10日には駅に新しい観光案内所も開業する。