アイアンドエフ、京都の手話研修センターの宿泊施設をホテルに
ホテル運営事業などを展開するアイアンドエフ・ビルディングは8月6日、京都市・嵯峨嵐山駅前の「全国手話研修センター・コミュニティ嵯峨野」内の宿泊施設を改装し、聴覚障害者と一般客がともに利用できる「ホテルビナリオ嵯峨嵐山」としてリニューアルオープンした。
同施設は社会福祉法人全国手話研修センターが所有し、聴覚障害者や関係者の研修活動などに利用していたもの。しかし劣化が進み、活動や運営に支障をきたすようになったため、昨年8月からは宿泊施設など一部機能に関してアイアンドエフが運営を開始していた。
リニューアルでは、施設の総称である「コミュニティ嵯峨野」の名称は維持しつつ、内部の宿泊施設のみを「ホテルビナリオ嵯峨嵐山」として新装。客室28室のうち20室のツインルームを新装し、ベッドにはシモンズ社製品を用意した。聴覚障害者用の目覚まし時計、衛星テレビ放送、訪問パトライトなどは継続して使用する。
このほか、創作和食レストラン「ヌーベルジャポネーゼ嵐山」は客席部分を改装し、メニューも刷新。さらに、京都市を中心に展開する書店チェーンのふたば書房とのコラボレーションにより、「本と雑貨があるカフェ Tutti(トゥッティ)」も開設した。カフェでは、本や雑貨の販売に加え、地元住民や障害者が制作したアート作品の展示なども実施する。