トルコ、デスティネーションの多様性訴求-ボドルム、マルディンなど
トルコの観光プロモーションをおこなうトルコ共和国大使館文化広報参事官室はこのほど、都内で昼食会を開催し、旅行会社担当者にエーゲ海地方南部や南東アナトリア地方などの魅力をアピールした。同室では2014年に日本市場で注力するデスティネーションとして、これら2地域を挙げている。日本・韓国・台湾担当を務めるアリ・カラクシュ氏は、「トルコはイスタンブールとカッパドッキアだけではない。多様なデスティネーションがあることをアピールしたい」と強調した。
具体的には、エーゲ海南部地方についてはリゾート地のボドルム、南東アナトリア地方については10世紀頃に建造された要塞などが残るマルディンをクローズアップし、旅行会社への訴求をはかる考え。既に今年4月には南東アナトリア地方、5月にはエーゲ海地方へのFAMトリップを実施しており、今年9月には再度、南東アナトリア地方へのFAMトリップを開催する。旅行会社向けのプロモーションキャンペーンなども計画しているという。
カラクシュ氏はそのほか、地中海地方にあるトルコ最大のリゾート地アンタルヤや、今年6月に世界遺産に登録された、マルマラ地方に位置するオスマン帝国最初の首都ブルサについても日本市場にアピールしたい考えを示した。これらの都市については、現状ではツアー商品に組み込まれても滞在時間が非常に短いことが多いため、魅力を充分に堪能できるツアー造成を提案したい考えだ。
トルコ共和国大使館文化広報参事官室によると、2013年の日本からトルコへの渡航者数は17万4148人で、前年比14.5%減。昨年5月末以降に各地で発生した大規模反政府デモなどが影響した。ただし、同年の全世界からトルコへの渡航者数は約3491万98人で9.8%増加している。トルコでは現在、2023年までに年間渡航者5000万人を達成する目標を掲げているところ。