日本最高峰の感動を提供-JTBサン&サン西日本「ロイヤル富士登山」(1)

 一度は登りたいと多くの人が憧れる富士山。日本最高峰でありながら登山経験がほとんどない老若男女をひきつけ、旅行会社がエスコートするツアー登山が他の山とは比較にならないほど多い。その中で、標高3776メートルの山頂で得る達成感、満足感を旅行会社が提供する責務として至れり尽くせりでサポートする商品が登場した。

万全サポートで登頂へ

 JTBサン&サン西日本が今シーズン初めて設定した「ロイヤル富士登山」。

 商品の概要はこうだ。7-9月の特定日を出発日とし1泊2日が基本。1グループ(2-6人)にベテラン登山ガイドと添乗員が1人ずつ同行し登はん中は専属でサポート。山頂直下でご来光を見るために途中で仮眠する山小屋は個室を確約。出発地からJR三島駅は新幹線、登山口までは専用車で移動。登山前の北口本宮富士浅間神社への参拝、登山後の温泉入浴などをセット。オプションで登山時の荷物を運ぶポーターも手配可能...。

 同社の通常の富士登山ツアーで88%という登頂率を限りなく100%へ近づけ、ワンランク上の富士登山ツアーを目指した。「JTBグループのCIである『感動のそばに、いつも』の通り、お客様に富士山頂の感動体験を味わっていただくためのツアーです」と、同社企画第二課長の内山大輔さんは胸を張る。

 この商品が誕生したきっかけは昨年夏。JTBグループの店頭へ富士登山を申し込みに来た男性客だった。男性は自らの81歳の誕生日を富士山頂で迎えたいと1人で参加しようとしていた。高齢ではあったが、途中で下山を促す場合があることなど安全第一の条件を示し、本人の意思の固さを確認し受け付けた。

 ところが、しばらくして男性の家族から、サン&サン西日本に連絡が入った。1人参加で心配、団体行動で他の客に迷惑がかかる、家族で説得を試みたが本人は行きたいの一点張り、そちらで申し込みを断ってほしいという趣旨だった。


情報提供:トラベルニュース社