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信州・白樺湖 池の平ホテルが創業60年(1) 女将・矢島佳代子さんに聞く

 信州・白樺湖の池の平ホテル(矢島義拡社長)が今年、創業60年を迎えた。4月には株式会社池の平ホテルから株式会社池の平ホテル&リゾーツに社名変更し、新たな一歩を踏み出した。「これからのリゾートは健康がテーマ」と捉える同ホテルは、時代に合ったリゾートホテルに向けて着実な歩みを進めている。女将の矢島佳代子さんに同ホテルの考え方や取り組みなどについて聞いた。

 フロンティア精神、脈々と

 池の平ホテルは創業60年を超えました。終戦後、道も水道も電気もないまったくの未開の地。そこに父たちが農地開拓で白樺湖に入植してから70年、創業から60年を経ました。

 凍りつく布団、食べるものもない生活。農業で暮らしていくことができない。この先どうやって生きていこうか、そう思ったある日。たまたまハイキングに来ていた方々をお泊めし、とても喜ばれ、感謝されたそうです。その時、根っからの商売人の父(矢島三人会長)は「これだ!」とひらめいたそうです。

 「人様に喜んでいただける仕事をしよう」。白樺湖でホテルを経営することを決めたのです。これが池の平ホテルグループの原点、ルーツなのです。

 それから父たちは、一つずつインフラ整備をし、何もなかった荒地に一つの観光地を作り上げたのです。開拓時代のあと、スケート場、スキー場、遊園地、ホテルの増設、美術館、パターゴルフ場、ゆり園など、毎年次々と新しい施設を作っていきました。その間、池の平博覧会などのイベントも開催するなど、集客に力をいれながら次から次へと新しい挑戦をしました。

 それから60年を経て、二代目の社長が会長の熱い思いを引き継ぎました。「お客様も従業員もお取引業者さんも地域の方々もみんなが幸せになる会社にしたい。そしてみんなの夢がかなう世界一あったかいリゾートにしたい」。それが現社長の想いです。

 池の平ホテルの経営哲学は社是が「お客様第一主義 お客様のためにお客様の立場で考える」。

 経営理念は「みんなの夢をかなえる感動いっぱいの世界一あったかいリゾートを目指す集団である事」。経営信条は「フロンティア精神」。

 私たちは前へ前へと父たちが培ってきたフロンティア精神を脈々と引き継いでいきます。

 

情報提供:トラベルニュース社