シカゴ、観光デスティネーションとしての可能性-IPWより

  • 2014年7月3日

多彩な音楽とグルメの街シカゴ、全米人気都市2位に選出

ブルースクラブ「バディー・ガイズ・レジェンド」。ブルースクラブの熱い演奏はシカゴならでは  1891年創立のリカルド・ムーティ率いるシカゴ交響楽団、本場のブルースを聞かせるクラブ、ジャズクラブ、ゴスペル、モータウン・オブ・ザ・ミュージカル…。シカゴは滞在中に聞ける音楽の選択肢の多さと質の高さを誇る街だ。一年を通じてフェスティバルや夏の野外コンサート音楽イベントが開催されている。

 食に関しても、シカゴは米国屈指のグルメシティである。ミシュランの星を与えられたレストランは、全部で25軒。3ツ星1軒、2ツ星4軒、1ツ星20軒の中には、日本人シェフの「TAKASHI」も含まれている。シカゴ・スペシャルとしては、シカゴ・ステーキ、BBQリブ、シカゴ・ピザ、東京で今や大ブームの長蛇の列のギャレット・ポップコーン、シカゴ・ホットドッグ、クラフト・ビールなど。各国料理のレベルも高い。

 さらに、シカゴでは多種多様なフードイベントが開催されており、例えば7月だけでも4日から6日に「リブ・フェスト」、9日から13日に「テイスト・オブ・シカゴ」、12日と13日には「ロスコー・ヴィレッジ・バーガーフェスト」、19日と20日には「シカゴ地ビール祭り」などが開催されている。

 また、シカゴはトリップアドバイザー利用者が選ぶ2014年の「全米人気観光地ランキング」で、ニューヨークについで第2 位に選出された。 この結果を受けて、シカゴ観光局CEO のドン・ウェルシュ氏は、2020年のシカゴへの訪問者数の目標数を500万人増やし、5500万人と上方修正した。また、速報として、海外からシカゴへの2013年の訪問者(メキシコ・カナダからの人数は含まず)が、前年比3.9%増の1423万人という予測値を発表した。


シカゴの建築とスカイラインの魅力

個性的な建築を楽しむリバーツアー シカゴは魅力的な建築物が数多く存在する。IPWに参加した日本橋トラベラーズクラブ副社長の西山徹氏は「シカゴの建築群には、ニューヨークとは別の魅力と美しさがある」と強調。「シカゴ観光局がウォーキングツアーを実施してくれたので、建築への興味がさらに深まった。遊覧船から仰ぎ見る建築ツアーも見応えがあった。二つの展望台も必見。観光素材の豊さに驚くばかり」と語った。

「全米一」と言われるシカゴの夜景。ジョン・ハンコック・センター展望台より 例えばジョン・ハンコック・センターの展望台の夜景は、建築物だけでなく遥か遠くの平原まで光が続いている景色の広がりが圧巻。広報担当者も「個人的には全米一の夜景」と断言した。また、ガラスの上の足が竦む、全面ガラス張りの展望台「ザ・レッジ」があるウィリス・タワーでもシカゴの大パノラマを楽しめる。建築に関しては、フランク・ロイド・ライトの家と作品が残る、近郊のオークパークにも足を伸ばすといい。ヘミングウェイの生家も同じ町にある。