シカゴ、観光デスティネーションとしての可能性-IPWより

  • 2014年7月3日

IPW2014シカゴは過去最大の参加者で賑わった 第46回のインターナショナルパウワウ(IPW)が2014年4月5日から9日の間、シカゴのマコーミックプレイスで開催された。シカゴでの開催は1998年以来16年ぶりで、シカゴ市の観光産業の力を結集した運営に賞賛の声が多かった。参加者は、出展者(サプライヤー)、バイヤー、メディアを合わせて70ヶ国以上の約6200人。日本からの参加者は、約100人だった。シカゴ観光局主催で日本人IPW参加者のための朝食会も特別に開催され、シカゴ市の日本市場への期待が感じられた。その席で、JATA副会長(※編集部注:当時)の田川博己氏は、「IPW開催都市を、業界全体が集中的に取り上げて注目度を上げて、デスティネーション開発に結び付けていくべき」とスピーチした。

寄稿:西川敏晴氏(トラベルジャーナリスト、前地球の歩き方代表)


IPW2014を契機にシカゴの魅力をアピール

ミシガン湖から望むシカゴのスカイライン 「シカゴがこんなにも魅力的な都市だと思わなかった」というのが、今年IPW2014シカゴに参加した多くの人たちが洩らした感想である。一方、ドイツの旅行雑誌の記者は「シカゴはドイツ人にとっては旅行先として人気都市のひとつだ。移民の歴史もあるので、親しみもある。何よりも音楽とグルメとアートなど楽しみ方のバラエティがある街だ」と欧州旅行市場での人気を述べた。

 シカゴ観光局東京オフィストレード・マーケティング担当マネージャーの小早川薫氏は「シカゴは、日本では海外旅行先としての知名度が低く(ビジネスのイメージが強く)商品化されているものはまだ少ない。今年のIPW2014で日本の旅行関係者に『シカゴは観光で集客できる街』と認識されたことは大きな一歩。オープニングとクロージングのパーティでは、シカゴの多様でレベルの高い食と音楽にフォーカスしてアピールをした」と語った。