LCC3社、SNSや比較サイトの活用などで意見交換-WIT Japan
ジェットスターJ、多チャンネル展開に注力
ジェットスター・ジャパン(GK)代表取締役社長の鈴木みゆき氏もSNS重視の姿勢を示し、既にフェイスブックに30万人のファン、LINEに320万人のフォロワーがいることを説明。SNSからのコメントについては内容を確認するとともに、利用客への対応やサービスの向上をはかっていると伝えた。
鈴木氏によると、現在のGKの航空券販売に占める直接予約の割合が80%で、残りの20%はOTAや従来型の旅行会社などによるものであるという。同氏はモバイルなどの重要性は十分に認識しながらも、マルチチャンネル戦略に重きを置いているとし、「我々はさまざまなチャネルを使う。パートナーシップを組むことにも積極的」とアピールした。そのほか、クレジットカードを持っていない学生なども購入しやすいよう、コンビニエンスストアでの販売もおこなうなど、独自の展開をはかっているという。
チェジュ、間接予約の重要性も指摘
チェジュ航空(7C)ヘッド・オブ・プランニングのヒョク・パーク氏は、ウェブサイト上でさまざまなプロモーションをおこなっているほか、フェイスブックや韓国発SNSのカカオトークなどを活用していると説明。しかし韓国市場では、航空会社やOTA によるITの活用が遅れていると指摘し、「今は移行期にある。従来のコミュニケーションツールも完全に無くすことは難しい」との見方を示した。
パーク氏によれば、現在の同社国内線については70%が直接予約、30%が間接予約で、「むしろ直接予約ではない方が収益性は高い。家族旅行や修学旅行などからも収益性は上げられる」状況にあるとした。今後の展望については、韓国がサムスンとLGの2大モバイル企業を擁する国であることから、「既にインフラは整っている」とし、今後の市場におけるITの活用に期待する考えを示した。7Cの直近の取り組みとしては、モバイル用アプリをアップデートしたことを挙げた。