3月の訪日外客、過去最高を更新、桜などプロモーション奏功

  • 2014年4月23日

 日本政府観光局(JNTO)によると、2014年3月の訪日外客数(速報値)は前年比22.6%増の105万500人となった。3月として過去最高であった2013年3月を約19万3000人上回ったほか、単月での過去最高であった2013年7月の100万3032人も超えている。また、第1四半期の累計も27.5%増の287万4500人で従来の最高値を上回った。

 こうした結果について、観光庁長官の久保成人氏は4月22日の専門誌会見で、通年で1000万人を超えた2013年の好調さが継続しているとコメント。背景として円安傾向による割安感がさらに浸透したこと、そしてビザ緩和の影響も「依然として強く出ている」と紹介した。

 また、これまで展開してきたプロモーションやキャンペーンの積み重ねも結実しているとの考えで、「冬場の雪や、3月から5月まで続く桜を打ち出したキャンペーンなどは、現地からも相当効果があると聞いている」という。こういった「メリハリの効いたプロモーション」は今後強化していく方針で、先ごろに立ち上げたマーケティング戦略本部でさらに活動の最適化を進めていく。