HIS、インドネシアに特約店、現地法人と業務提携で
エイチ・アイ・エス(HIS)はこのほど、インドネシア最大規模の通信企業であるPT.テレコムニカシ・インドネシアグループで教育、旅行事業を担当するテレコムユニバーシティと、旅行事業における特約店契約を締結した。HISが海外に特約店を設置するのは今回が初めて。契約により、テレコムユニバーシティはHISのインドネシア発パッケージツアーなどの旅行商品を販売することになる。
インドネシアでは近年海外旅行需要が高まっており、地方ではイスラム教徒の巡礼のための旅行需要が高い。また、訪日需要も好調で、日本政府観光局(JNTO)によると、2013年の訪日インドネシア旅行者数は前年比34.8%増の13万6797人と増加。今年3月にはJNTOがジャカルタ事務所も開設している。
HISではジャカルタで現在6拠点を展開。今後はテレコムユニバーシティとテレコムニカシののネットワークを活用し、販売流通の拡大をはかることで、インドネシアの海外旅行需要を取り込むねらい。都心部は主に直営店、地方都市は主に特約店で展開していく考えだ。
まずは5月に特約店を開設。訪日旅行を含むインドネシア発の海外パッケージツアーや航空券、ホテル、JRパスなどの旅行商品を販売していく。
年内に10店舗以上の特約店を計画。また、テレコムユニバーシティ以外のインドネシアの旅行会社と特約店契約を積極的におこなっていく方針だ。3年以内に100店舗を計画しており、将来的には200店舗まで増やしたい考え。
HIS経営企画室によると、HISの販売システムや売上顧客管理システムなどのノウハウを提供。社員研修を実施するともに、HISに特約店サポートチームを新設し、特約店をフォローしていく。なお、インドネシア以外での特約店は現在のところ具体的な予定はないとしており、まずはインドネシアで展開し、モデルケースとなるか可能性を探るとしている。