スカイマークがA330公開、5月末に羽田/福岡線へ-国際線は年末、A380で

  • 2014年3月9日

BC社長の西久保氏とキャンペーン制服を着た客室乗務員たち(※以下、各写真はクリックで拡大可能) スカイマーク(BC)は3月7日、羽田の格納庫でエアバスA330-300型機初号機を公開した。座席数は標準座席数が300席なところを271席と少なめに設定。全座席に足元の広い「グリーンシート」を投入した。BC代表取締役社長の西久保愼一氏は「より安全でより安く(席を)提供してきたが、さらにより快適にという新要素を付け足して、新しい時代を切り開いていきたい」と意欲を示した。

 BCはA330型機を10機発注しており、2月末にフランスのトゥールーズで初号機と2号機を受領。3月2日に羽田空港に到着し、本日機内を公開した。当初は4月18日に羽田/福岡線に投入する予定だったが、運航開始に向けた準備の遅れに伴い、開始日を5月31日に変更。機材変更が理由での取消や便変更の希望者には、運賃の全額払戻し、または同運賃額での便変更を受け付ける。また、運航開始日の変更に伴い、成田/新千歳線、米子線の一部を運休する。

機内は2-3-2で全席「グリーンシート」。自然をイメージした色合いだ A330型機は今年中に計6機、2015年に計4機受領する予定。西久保氏はA330型機は「一世代古い機材であり、値段が4割ぐらい安い」ためコストが削減できることから購入を決定したと説明した。座席数を減らし、足元の広い座席を投入することは「A330でなければできないプロジェクト」だという。

 導入路線は札幌、東京、大阪、福岡、沖縄の空港を結ぶ「幹線路線」から選択。5月31日の羽田/福岡線を皮切りに、9月には羽田/那覇線、来年1月には羽田/新千歳線に投入する予定だ。西久保氏によると、成田発国内線はLCCの就航などもあり供給過多になっており「価格競争に巻き込まれる」懸念があるが、羽田線はそれほど座席数が過剰に多くはなく、特に「上級シートは供給不足。我々はそこを狙っていきたい」とした。羽田線はLCCが就航していないため、FSCとの競争力を高めるために導入したという。

 投入路線では、ロードファクターは72%から73%で利益がでるとの見通しだが、「会社としては80%くらいに(なるまで)乗って欲しい」(西久保氏)考え。予約状況は「結構良い」と話した。

次ページ>>>
▽シートピッチは96.5センチ-ミニスカートの特製制服も
▽国際線はクリスマス就航めざす、A380で成田/ニューヨーク線