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久保長官、1月の訪日「スタートとしては好調」-春節前倒し効果も

  • 2014年2月19日

 日本政府観光局(JNTO)によると、2014年1月の訪日外客数は前年比41.2%増の94万3900人となり、1月単月として過去最高を記録した。2月19日の定例会見で、観光庁長官の久保成人氏は増加の一因として、春節の開始時期が昨年の2月から今年は1月末へと前倒しとなったため、中国語圏や華僑系の訪日客が多いシンガポールなどが増えたことをあげた。1月は「スタートとしては好調」としながらも「1月、2月と合算して分析する必要がある」と慎重な姿勢を示した。

 1月は春節効果に加え、円安による訪日旅行の割安感が浸透したことや、昨年から続く訪日ビザの要件緩和が奏功して需要が高まっていると分析。訪日プロモーションの効果も現れてきたとの考えだ。

 地域別では、アジアでは中国が115.3%増の15万5700人、台湾が76.8%増の19万6900人、香港が103.0%増の6万3400人と大きく増加。シンガポールも53.3%増の1万900人となった。また、韓国は春節の影響に加え、汚染水関連の報道が沈静化したこともあり、9.0%増の25万5500人と3ヶ月に前年を上回った。

 このほか、オーストラリアが1ヶ月間の訪日客数として過去最高の18.1%増の3万7400人を記録。スキー旅行の需要の高まりが増加の要因だという。また、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、インド、米国が1月単月で過去最高を記録した。