エースJTBも商品革新、「6つの約束」など導入-JTB国内旅行企画が始動へ
ジェイティービー(JTB)はこのほど発表したエースJTBの2014年度上期商品で、基幹商品の赤パンフレットで新しい品質基準を導入したほか、新サービスも開始するなど、商品改革に着手した。
JTB代表取締役社長の田川博己氏は1月23日に開催した2014年新春経営講演会で、ルックJTBは2010年からの商品革新が一定の成果を出せているとの考えを示した上で、国内旅行は「まだまだ改革すべきテーマがたくさんある」と言及。JTBでは、「分社化以降、最大の改革」と位置づけるJTB国内旅行企画の営業を4月に開始する計画で、新体制のもとエースJTBの品質を向上し需要の取り込みをめざす。
赤パンフレットの商品基準では、年間50万件以上のアンケートをもとに、「好評価のお宿・ホテルを厳選しています」「広さにこだわります」「景色・眺望の良いお部屋をご用意します」「夕食はパンフレット掲載の料理をご提供します」「夕食は温かいものは温かく 冷たいものは冷たくご提供します」「主要観光地では大きなお手荷物を配送又はお預かります」の「6つの約束」を設定した。
また、新サービスとして、沖縄で「快適宣言」を導入。旅のストレスを解消することをめざし、まず混雑するホテルでの滞在の快適性を向上。具体的には、5軒のホテルにエースJTBラウンジを開設し、ソフトドリンクやスイーツを提供するほか、ハイシーズンの7月と8月にはコンシェルジュデスクを設置。さらに、9軒では並ばずに朝食を食べられるプランも用意。空港からレンタカー会社への移動の専用タクシーも設定した。
また、旅行会社としては唯一のオフィシャル・トラベル・パートナー契約を締結したユニバーサル・スタジオ・ジャパンへのツアーでも新サービスを開発。オフィシャルホテルの宿泊者は開園15分前に入場できるようにしたほか、対象宿泊プランについて1日券と同額で1.5日間、あるいは2日券と同額で2.5日間遊べるパスも用意した。ハリーポッターエリアの営業開始後には、限定特典も提供するという。
なお、JTB国内旅行企画の初年度の売上高目標は3100億円。また、宿泊販売は今年度、目標の3600億円を約10%上回るペースで推移しており、2015年度には4000億円をめざしていく。