セブパシフィック、マニラ以遠の需要取り込みへ-成田、潜在需要に期待
セブパシフィック航空(5J)は1月24日、業界向けセミナーを開催した。合わせて来日した5Jマーケティング担当副社長のキャンディス・イオング氏は、12月19日からの関空/マニラ線デイリー化と、3月30日に就航する成田・中部/マニラ線就航により「座席供給量は5倍に増加する」と説明。「マニラから5Jのネットワークを使い、ボラカイやセブ、パラワンにもいける」とし、マニラ以遠の需要も取り込みたい考えを示した。
5Jはフィリピン国内33都市に61路線を、国際線24都市に33路線を運航。マニラ空港の第3ターミナルを使用しており、同ターミナル内で内際線の乗り継ぎが可能だ。例えば成田線ではマニラ発は05時20分と早朝だが、5Jの国内線の深夜便を活用すれば、セブなどから同日乗り継ぎが可能だという。イオング氏は「ポイント・トゥ・ポイントに加え、マニラを拠点にしてさらにその先に旅行する人も利用してほしい」と語り、旅行会社に対し商品の造成を呼びかけた。
現在、5J全体の航空券の販売は6割がウェブサイトなどでの直販、4割が旅行会社経由となっている。ただし、イオング氏は日本や韓国は旅行会社への依存度が高いことからこの傾向は当てはまらないとし、日本の旅行会社の重要性を強調。旅行会社向けのプロモーション活動も展開していきたいとした。
旅行会社向けには独自の予約システム「スカイパートナー」を提供。GSAを担当するエア・システムによると、現在成田、中部線にも対応できるよう調整中。就航前で、消費者への販売に間に合うタイミングで旅行会社に提供できるようにしたい考えだ。GDS加盟については今のところ予定はないという。
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