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群馬の共栄観光興業が破産申請へ、前ANTA副会長の木村氏逝去で

  • 2013年12月17日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、群馬県太田市の第2種旅行会社、共栄観光興業が2月2日付けで事業を停止し、破産を申請する方針だ。負債総額は2013年2月期ベースで約1億5000万円。今年9月に代表の木村茂男氏が逝去し、事業継続が困難になったという。木村氏は2011年まで全国旅行業協会(ANTA)の副会長を務め、2008年8月から2009年9月には会長代行に就いていた。

 共栄観光興業は1949年設立の共栄文化観光社が前身で、1959年の設立後に共栄文化観光社の事業を引き継いだ。太田市の本社以外にも館林市や一時は足利市にも営業所を設け、国内旅行を中心に地元の官公庁や学校、民間企業から受注。ピーク時の1991年から1993年頃には年間2億円を売り上げた。

 しかし、以降は大手との競争などにより業績が低迷。2013年2月期の売上は8092万円となるなど近年は売上が1億円を下回り、経常赤字が慢性化。過去の不動産取得などを含めて年商を上回る借入金を抱える中で、中小企業金融円滑化法に基づく返済猶予措置も受けていたという。

 なお、予約を受けていた顧客の対応は完了している。