高知・幡多地域を大学生が“発信”(1) 滞在型インターンで取り組み
首都圏の大学生10人がこの夏、観光インターンとして四万十市、土佐清水市など高知県の幡多(はた)地域に滞在し、観光メニューの創造やSNSによる「幡多」の情報発信に取り組んだ。観光インターン事業に取り組んだのは、幡多地域観光キャンペーン事務局と高知県観光コンベンション協会。成果を報告する会がこのほど、東京・市ヶ谷の法政大学で開かれた。
幡多地域(四万十市、宿毛市、土佐清水市、黒潮町、大月町、三原村)では7月1日から12月31日まで初めてのエリア観光キャンペーン「楽しまんと・はた博」を開催中。8月5-11日まで6泊7日の日程で行われた観光インターン事業には「はた博」の盛り上げや幡多の観光PR、学生から見た今後の幡多観光のアイデア提案が期待された。
学生にとっては、観光マーケティングや現地の取材、取材結果のメディアへの発信の方法を学ぶインターンプログラムとして企画された今回の事業。マスコミや広告代理店への就職希望者に限定し、30人の応募から「将来輝きそうな」10人をインターンに選考し実施した。
滞在中、学生たちは事前に計画した滞在プランで思い思いに幡多観光を楽しみながら、SNSによる情報発信や地元メディアからの取材にも応えた。また、既存の観光プログラムやまち歩きの取材、観光関係者へのインタビューにも取り組みながら、観光プランのアイデアを形にしていった。
報告会では学生たちが制作した小冊子「ザ・ハタカラ コレクションズ」が成果物として紹介された。ハタカラは幡多と宝の造語で、1週間で幡多のファンになってしまった学生たちが、同世代に教えたい幡多の宝や魅力を詰め込んだ小冊子に仕上がった。
情報提供:トラベルニュース社