ビッグツアーが破産開始決定、パーフェクトアイズと負債6.6億円

  • 2013年8月6日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、東京都の第1種旅行会社ビッグツアーとツアーオペレーターのパーフェクトアイズが7月23日に東京地裁に破産を申請し、同31日に破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人は森・濱田松本法律事務所の飯塚卓也弁護士。負債はビッグツアーが債権者60名に対して約1億8000万円、パーフェクトアイズが236名に対して約4億8000万円という。代表取締役社長はビッグツアーが田中好行氏、パーフェクトアイズが朝川幹夫氏。

 ビッグツアーは1992年、旅行業代理店業の時遊旅倶楽部として上西利幸氏が立ち上げて営業を開始。1996年に旅行業法の改正に合わせて第3種を、1999年に第1種を取得した。その後、2006年に朝川氏のAY HOLDINGSが時遊旅倶楽部を買収して社名をパーフェクトトラベルに変更し、2007年にはパーフェクトアイズに再度社名を変えていた。

 さらに、2012年にはパーフェクトアイズのうちFITと「単発団体」のツアーオペレーター部門を朝川氏の別会社と合併させる形で独立させてアグリ&トラベルを設置し、ビッグツアーも会社として分割。パーフェクトアイズは「シリーズ団体」のツアーオペレーターとして位置づけたが、実質的にはほとんど稼働しなかった。

 TSRによると、ビッグツアーの売上高は2008年3月期は29億8969万円であったが、2012年1月期には22億8764万円に減少。2013年1月期は13億6800万円となり、事業継続を断念して3月末に実質的に事業を停止していた。

 なお、「ビッグツアー」のブランドは、ビッグツアー社の一部門が独立する形で第3種旅行会社の旅コンシェルを設立して受け継ぎ、営業を継続。また、アグリ&トラベルもオペレーターとして独自に事業を続けている。

※訂正案内(編集部 2013年8月7日18時50分)
・訂正箇所:第2段落第1文、第2文
誤:時遊倶楽部

正:時遊旅倶楽部

・訂正箇所:第2段落第1文
誤:田中氏

正:上西利幸氏