ザ・モダン・ホノルル、日本市場に本腰、シェア15%に引上げへ
ザ・モダン・ホノルルは今後、日本市場のセールスを強化し、取扱いシェア拡大をはかる。このほど、マネージング・ディレクターであるジェラルド・グレノン氏と、ディレクター・オブ・レジャー/コーポレート・セールスのジョイ・トミタ氏が来日し、最新情報とともに日本市場への方針を語った。
ザ・モダン・ホノルルは全米自動車協会(AAA)4ダイアモンドを獲得したブティックタイプのデザインホテル。コンテンポラリー・モダンな雰囲気と独創的なサービスが特徴で、「ラグジュアリークラスのホテルだが、ワイキキにある伝統的なホテルとは一線を画すユニークさがポイント」とトミタ氏。アイアンシェフ森本正治氏のレストラン「モリモト・ワイキキ」やホノルルで最先端といわれるナイトクラブ、隣島の砂でビーチを再現したプール、独自運営のスパなどを有し、「ザ・モダン・ホノルルならではのセンスを楽しんでもらえる演出やサービスをオファーしていく」とアピールする。
また、マネージング・ディレクターのグレノン氏は以前、ハレクラニで12年間総支配人を務め、日本市場の経験が豊富。ホテルにはフロントなど日本語を話せるスタッフが在籍しているが、さらにグレノン氏は日本市場への対策を強化。「日本人が求めるサービスレベルを理解しており、経験をいかして日本人が利用しやすいサービスを作っていく」と意欲的だ。
ワイキキの西側に立地し、中心から少し離れているイメージがあるが、徒歩でカラカウア通りやアラモアナセンター、ビーチにアクセスが可能で、オーシャンビューの客室もある。主要ターゲットとして、ホテルの立地とホテルのユニークさの価値を共感しやすい「リピーター」「ハネムーン」「女子旅」を想定。また、ワイキキで3番目に大きい宴会場と独創的な演出やサービスを強みに、インセンティブと小グループの取り込みもはかる考えだ。
日本市場の強化に合わせ、日本での認知向上を目的に、女性誌「Frau」などホテルのイメージに合った媒体を中心に広告展開も開始。旅行業界に対しては、日本市場の予約が旅行会社のFIT向け商品やOTA経由がメインとなっていることから、今後も旅行会社とのタイアップを強化し、パッケージ商品の増加に力を入れていく。ホテルの外国人客はオーストラリア人が多く日本人はまだ少ないが、グレノン氏は「現在の7~9%から来年は13%~15%に引き上げたい」と語った。