カナダ、王道のナイアガラと生まれ変わるトロントで新しい旅の形を

  • 2013年7月18日

エンターテイメントも豊富、教育旅行への活用も

フェイマス・ピープル・プレイヤーズで使われるユニークなパペット。すべて劇団の手作り さらに、トロントではMLBブルージェイズ、NHLメイプルリーフス、NBAラプターズとプロスポーツ観戦が可能なほか、オペラ、ミュージカルなどのエンターテイメントを楽しめる機会も多い。なかでも、トロント発祥の「フェイマス・ピープル・プレイヤーズ」は知的障がい者がパペット劇を繰り広げるユニークなショーで、トロントでしか見ることができない。1974年に設立され、トム・クルーズ、ポール・ニューマン、フィル・コリンズなどの多数のセレブリティーがサポート。これまで日本へも12回来日し、オタワでは訪加した天皇陛下の御前で公演したこともある。

フェイマス・ピープル・プレイヤーズのレストラン。サーブも劇団員がしてくれる シアターはトロントの中心から車で15分ほど。ショーとともにディナーも提供しており、キャパシティーはともに約180席。基本的には昼と夜の2回公演だ。鈴木氏は「この公演を観るたびに元気がもらえる」とし、「トロントでしか体験できないショーとして紹介していきたい」考えだ。また、設立者のダイアン・ドュパイ氏は「日本の若い人たちにもぜひ見てもらいたい」と意欲を語る。エンターテイメント性だけでなく教育効果も高いプロダクトとして注目を集めそうだ。


首都オタワ、季節に合わせた楽しみ方

オランダとの深い関わりから、オタワではチューリップが街の象徴になった RVC2013の開催都市となった5月のオタワは、チューリップ・フェスティバルが始まったばかり。気温が低く、まだ花は開ききっていないものの、色とりどりのチューリップが街を彩っていた。

オタワ川に流れ込むリドー運河。対岸はケベック州だ オタワを有名にしているのは、カナダの首都というよりも世界遺産のリドー運河だろう。アメリカの侵攻からの防御のためにオンタリオ湖畔のキングストンにかけて造成され、その後は重要な物流ラインとなった。今では、冬になると一面氷結し、世界最長の天然スケートリンクにもなる。

ファミリーに人気のカナダ国立自然博物館 オタワの博物館や美術館も必見だ。恐竜の骨からカナダに生息する動物の剥製まで網羅する「カナダ国立自然博物館」や、アボリジニアートから現代アートまで幅広いコレクションを誇る「カナダ国立美術館」、実物の軍用車両の展示とともにカナダが関わった戦争の歴史をたどる「カナダ戦争博物館」など、さまざまなテーマで楽しむことができる。

 このほか、オタワ観光局のアレクシス・ハム氏は「オタワはサイクリングタウン。春から秋にかけてサイクリングを楽しむ人が多い」と説明。季節に合わせて多種多様なアクティビティーがあり、冬になると氷結した川に穴をあけて釣り糸を垂らすフィッシングも人気だとした。



取材協力:カナダ観光局
取材:山田友樹