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カナダ各州、日本市場の底上げに工夫、通年化など課題も-RVCレポート(1)

  • 2013年6月25日

夏の需要取り込みへ アクティビティをアピール

プリンスエドワード島、食をフックに旅行会社にアプローチ

PEI州政府観光局日本代表の高橋由香氏(左)と広告担当マネージャーのロバート・ファーガソン氏 一方、プリンスエドワード島(PEI)は食をフックにしたプロモーションを展開していく。同島への日本人旅行者数は毎年安定して推移しており、PEI州政府観光局日本代表の高橋由香氏は「赤毛のアンがアイコンとなり、リピーターが安定して訪れている」とその背景を説明。リピーターはカスタムツアーでPEIに平均3泊しており、ハリファックスやロッキーも組み込んだ1週間から10日の周遊も人気だという。

 今後は、PEIは食材の宝庫であり、9月の「フォールフレイバー」など食のイベントも多彩なことから、食をフックとしたプロモーションを仕掛けていく。赤毛のアンも食のシーンが多いため、定番アイコンから食に誘導する方法も模索していく。

 また、PEIではクラム・ディギング(潮干狩り)と漁師と一緒にオイスターをとって食べるアクティビティの2つの食が、CTCの打ち出すカナダ独自の体験プログラム「カナダディアン・シグニチャー・エクスピリアンス(CSE)」になっている。ただし、まだ日本の旅行会社は商品化していないため、高橋氏は「CSEの方向性は間違っていないが、マーケットとどれだけマッチしているか見ていく必要がある」と課題を挙げた。


取材協力:カナダ観光局
取材:山田友樹