名古屋の第2種「ヒルズ」が破産申請へ、一時は売上13.5億円
東京商工リサーチ(TSR)によると、名古屋市中村区に本社を置く第2種旅行業者「ヒルズ」が5月30日に事業を停止し、破産申請の準備に入った。負債額は2012年9月期決算時点で1億1504万円。
TSRによると、同社は日帰りツアーなどを主体に国内旅行を手がけ、2006年頃に東京支店、2009年2月には大阪支店を開設し、2010年9月期には約13億5000万円の売上を計上していた。
ただし、後発企業であったため、実績づくりなどに注力した結果により収益性が低迷し、東日本大震災の影響による自粛ムードもあって2011年9月期には売上高が9億7524万円まで下落。さらに赤字計上から債務超過の状態となり、2012年9月期も売上が9億2931万円と下落するなど状況を打開できなかったという。
なお、ヒルズの関連会社である「プライド」も連鎖的に事業を停止。プライドはドラッグストアやスーパーなどに対して、販売促進策としてイベントの懸賞旅行などを提案し、ヒルズがツアーを催行する形をとり、2011年10月期には6億7289万円の売上高を計上していたという。プライドの負債総額は2012年10月期決算時点で1億5027万円。