チェジュ航空、成田/仁川線に初就航-7月から1日2便で
チェジュ航空(7C)は7月4日から成田/仁川線に就航する。ダブルデイリーで運航する計画だ。運航機材はボーイングB737-800型機で、座席数186席から189席。7Cは13年夏スケジュール現在、関空、中部/仁川線、金浦線、福岡/仁川線の5路線をそれぞれデイリーで運航しており、成田線は6路線目となる。
7Cが成田に就航するのは今回が初めて。ターゲットはコスト削減に取り組む企業のビジネス需要やFITのレジャー需要で、ロードファクターは80%以上をめざす考えだ。
7C広報室によると、日韓路線は収益が高い「ドル箱路線」。円安の影響で日本人観光客は減少しているが、成田路線は両国の旅行者が最も多く利用している路線の1つとし、特に安くて効率のよいものを買い求める消費者の嗜好があるなか、LCCへの需要は十分にあるとの考えだ。
同社によると、2012年に航空会社各社の成田/仁川線を利用した乗客数は前年比7.5%増の202万8000人で、羽田/仁川線が0.3%減の208万4000人だったことと比較すると、成田路線の成長率は高い。成田が2013年夏スケジュールからオープンスカイ化することもあり、今回就航を決定したという。
成田/仁川線はフルサービスキャリア各社や、イースター航空(ZE)やエアアジア・ジャパン(JW)などの他LCCが既に就航しているが、運賃の安さに加え、サービス面で他LCCとの差別化をはかる。7Cでは受託手荷物は20キロまで無料としているほか、機内で軽食や飲み物の無料サービスを実施。さらに、フライトアテンダントによる機内でのゲームやイベントなどのエンターテイメントも実施しており、こうしたサービスを強みとしてアピールしていく考えだ。
販売はウェブサイト経由の直販を主とする考えだが、既存の5路線と同様、将来的には旅行会社経由の販売も実施していく予定。運賃は未定だが、現在7Cのウェブサイトで就航記念の特別運賃を先行販売中だ。対象となる搭乗期間は7月4日から9月30日までで、往復航空券777席分を777円で提供する。燃油サーチャージと空港利用税は別途徴収する。
▽成田/仁川線運航スケジュール(7月4日~)
7C1101便 NRT 11時50分発/ICN 14時30分着(デイリー)
7C1103便 NRT 18時30分発/ICN 21時10分着(デイリー)
7C1102便 ICN 08時30分発/NRT 10時50分着(デイリー)
7C1104便 ICN 15時05分発/NRT 17時30分着(デイリー)