楽天トラベル、GWの海外宿泊2.6%増-東南アジア・ハワイ人気

  • 2013年4月10日

 楽天トラベルによると、2013年ゴールデンウィーク期間(2013年4月27日~5月6日)の海外宿泊予約数は前年比2.6%増となっている。地域別で見ると、シンガポールが43.8%増、タイが41.0%増と4割以上の伸びを示しているほか、ハワイ・オアフ島も34.0%増となった。

 楽天トラベルでは、傾向として中国や韓国の需要が回復せず「厳しい状況」が続く中、シンガポールやタイなどの人気が高まっていると分析。これらの方面以外では、台湾が25.1%増、グアムが30.9%増などとなっているほか、米国本土も27.8%増で伸びている。

 一方、国内では宿泊予約とダイナミックパッケージを合わせて20.2%増で推移。福島県が86.0%増、埼玉県が52.4%増、三重県が31.1%増などと好調。福島はNHKの大河ドラマでの注目も後押しをしている様子で、三重県は伊勢神宮の式年遷宮について若い女性を中心に参拝需要があるという。

 また、埼玉県は東横線と副都心線の相互直通運転が要因としており、このほかでは2回目の「瀬戸内国際芸術祭」の香川県が34.9%増となったほか、東京スカイツリーや新歌舞伎座、丸の内「KITTE」などで注目される東京都も25.3%増。

 旅程の傾向としては後半の4連休の人気が高く、楽天トラベル会員3772名から回答を得たアンケートでは、休暇日数が4日間と答えた人は34.1%であったが、10日間以上とした人も18.4%いたという。さらに、旅行単価は前半3連休で2.6%増、後半4連休で4.7%増と推移し、アンケートでの旅行予算についての設問では、約3割が「5万円以上」と回答したという。

 なお、訪日旅行については100.9%増と2倍の伸び。市場別ではタイが276.6%増、台湾が162.7%増、香港が103.0%増となり、訪問先では沖縄県が262.6%増、京都府が177.1%増、北海道が37.9%増などとなった。