西オーストラリア、4都市でセミナー開催-東京はシンガポール航空と
西オーストラリア州政府観光局(TWA)は現地サプライヤー5社の来日にあわせ、東京、大阪、名古屋、福岡の4都市で旅行業界向けのセミナーを開催した。航空会社との共同開催や個別訪問を含むもので、例えば大阪ではキャセイパシフィック航空(CX)と共催。2月28日の東京会場ではシンガポール航空(SQ)と共催し、SQのオーストラリア路線のサービスとともに、西オーストラリア州のサプライヤーが現地の魅力と最新情報を提供した。
TWAでは今後も「ワイルドフラワー+アルファ」として、ワイルドフラワーをフックに各地の魅力を組み合わせたツアーの造成促進を継続していく。州内には1万2000種のワイルドフラワーが自生し、7月から11月までが花のシーズンとなっている。TWAではワイルドフラワーが楽しめるルートを州都のパースや南北の海岸エリア、内陸部まで幅広く提案しており、これらに世界遺産のニンガルーコーストやシャークベイ、南部のマーガレットリバー、内陸部のアウトバックなど地域の魅力とアクティビティを加え、テーマ性あるツアー造成を働きかけていく方針だ。
TWA日本局長の吉澤英樹氏によると、日本/パース間の直行便は2011年5月10日に運休となったが、その後2011年7月から2012年6月までの日本人渡航者数は前年比10%減に留まったといい、「直行便比率が40%だったことを考慮すると、評価されるべき数字」と強調する。2012年通年では2011年と同水準の渡航者数を維持。総消費額は46.8%増と大幅に増加しており、「滞在日数が伸びたのは確か。内容を充実させたツアーが増えた。ワイルドフラワーのツアーが消費額を押し上げた」と見ている。
このほかセミナーでは挨拶に立ったSQ日本支社長のディヴィッド・リム氏が、SQ日本支社にとってオーストラリアがキーデスティネーションの一つであることを強調。特にパース線は昨年から1日1便増やして1日4便体制とし、レジャー、ビジネスともに需要が順調に推移しているという。また、プレゼンテーションではSQが1日4便運航するシンガポール/東京路線のうち、3本がパースへの同日乗換えが可能であることを説明。最短の所要時間は往路が14時間45分、復路13時間10分で、効率的なフライトが可能であることをアピールした。