JATA、ツアー登山ガイドラインに海外分追加、自主点検表配布も

  • 2013年2月27日

 日本旅行業協会(JATA)はツアー登山運行ガイドラインで、海外企画分に関するガイドラインを加えた増補版を策定し、2月27日に発表した。これは昨年11月に発生したアミューズトラベルの万里の長城登山事故を受けて策定したもので、全国旅行業協会(ANTA)や日本山岳ガイド協会、観光庁と協議をして決定した。3月1日からそれぞれ適用していく。

 JATAは2009年9月に国内旅行における「ツアー登山運行ガイドライン」を策定していたが、海外については国や地域により事情や条件が異なることから、国内版を参考にする形をとっていた。増補版では国内版に海外特有の事例を加えるとともに、海外旅行以外の部分についても修正を加えた。

 今後はJATAとして自主点検表を作成し、早ければ3月中にもJATA会員各社に配布する予定。JATA国内旅行業務部部長の興津泰則氏によると、ツアー登山は春から秋にかけてがシーズンであるため、ツアー催行の前に各社にガイドラインに沿って総点検をおこなってもらう考えだ。結果はJATAに提出してもらうとした。

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