NH、B787運休で14億円の減収-国際線、2月は134便で欠航決定

  • 2013年1月31日

NH常務取締役執行役員の殿元清司氏 運航スケジュールについては、ウェブサイトに国際線で2月18日まで、国内線で2月12日まで表示。2月は国際線は134便欠航し、8600名に影響が出る見込みだ。国際線では成田/北京、サンノゼ、シアトル、羽田/フランクフルト線にB787を導入していたが、サンノゼ線以外は需要に合わせて振替を実施。サンノゼ線については全便運休とした。

 一方、国内線は245便を欠航し、1万5700名に影響がでる見通し。殿元氏によると、当初2月はB787を1日平均52便利用する予定だったが、機材を変更することで1日30便程度は運航が可能になるという。運休する約20便については、前後の運航便や別ルートへの振替が可能な便、近隣で同一エリアに路線がある便などを選択することで、利用者への影響を最小限に抑える考え。

 すでに発表済みの2013年夏スケジュールについては、B787を利用する前提で計画したため、問題が長期化すれば路便計画の組み直しを実施する予定。また、当初2月に予定していた次期中期経営計画についても発表を延期。B787の運航再開の見通しが早くつけば、4月末の2012年3月期連結業績発表時に公表するが、遅れるようであれば機材導入計画、路線展開の見直しをおこなうなど、臨機応変に対応していくとした。