全日空、3Q営業利益は過去最高の1075億円-JWの収益計上も
▽エアアジア・ジャパンの収益を計上、旅行事業は営業利益16.9%増
また、航空運送事業のその他収入では、受託ハンドリング収入で増収になったほか、エアアジア・ジャパン(JW)の収入を計上したことで、12.1%増の1351億円となった。JWの8月1日から12月31日までの輸送実績は、国際線は旅客数が1万9148人、ASKは4100万8000席キロ、RPKは2276万2000人キロ、利用率は55.5%。国内線は旅客数が21万738人、ASKは3億8397万8000席キロ、RPKは2億3803万8000人キロ、利用率は62.0%だった。
旅行事業では、売上高が3.5%増の1236億円、営業利益が16.9%増の43億円となった。海外旅行では、国際線ネットワークの拡充に合わせて新方面の商品を積極的に設定。海外旅行経験が豊富な旅行社向けに新ブランドも用意し、商品ラインナップを拡充した。しかし、中国の半日デモが響き、売上高は前年同期を下回った。一方、国内旅行では関東、東北地方の需要が堅調に推移。夏以降のパッケージツアーの集客が伸び悩んだが、ダイナミックパッケージは販売チャネルの拡充が奏功したこともあり、堅調だった。売上高は前年を上回った。
なお、通期の見通しは、ボーイング787型機運休の影響はあるとしながらも、現在は原因究明や安全対策が進行中であり、運航再開の見込みが未定であることから、連結業績予想は当面据え置くとした。