海外旅行業況、尖閣・竹島で大幅悪化、年明けは回復基調か

▽1月から3月は回復傾向に、学生に期待大

 10月から12月の現況が大きく悪化したのに対し、2013年1月から3月の見通しは改善の傾向が見られる。全体の動向はマイナス27で現況から3ポイント増に留まっているが、総合旅行会社は24ポイント増のマイナス19。また、海外旅行系旅行会社も13ポイント増のマイナス7まで回復している。一方、インハウスのみ8ポイント減のマイナス31となった。

 方面別ではハワイが1ポイント減ながら2でプラスを維持。このほかでは韓国が14ポイント増の52%と復調傾向を示している。その他の方面も1ケタではあるものの回復。ハワイ以外では欧州がマイナス13で最も高く、アジアのマイナス15、ミクロネシアのマイナス18などで続く。中国は6ポイント増だがマイナス81と依然として低調な様子だ。

 顧客層別では、学生が17ポイント増のマイナス36で、春休みや卒業旅行の需要に期待が集まっている。学生以外では、シニアがマイナス11で最も高く、外的要因に影響を受けにくいシニア層の需要の底堅さが表れているようだ。