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13年の海外旅行は1870万人、消費4.7兆円-JTB予測

▽方面別、中韓は微減から前年並みに-国内0.3%増の2.9億人、訪日も過去最高へ

 方面別では、中国と韓国への訪問者数が尖閣・竹島問題で減少したものの、韓国は現状で先行予約の前年対比推移が毎週上がっており、2013年通年では2012年並みになると予想。中国もビジネスや滞在者の移動需要により、2013年後半にプラス成長に転じ、年間では5%減程度に収まるとの推計だ。このほか、リピーターや記念旅行などで欧州や南米の人気が高いという。

 このほか、サン・プリンセスによる過去最大規模の日本発着クルーズ「ジャパン・ホームポート・クルーズ」を筆頭に、日本発着のクルーズが増えることから、クルーズ人気の高まりも予測した。

 海外旅行以外では、国内旅行は人数が0.3%増の2億8700万人、消費額が2.1%減の9兆1800億円の予測。また、訪日外客数は7.9%増の890万人の推計で、実現すれば2010年の過去最高値を更新する。

 国内旅行については、3連休の増加により、ゴールデンウィークや夏休み、年末年始のピークシーズン以外の旅行が活発になる見込みの一方、平均消費額は節約志向が強いこととLCCの効果もあり、2.4%減の3万2000円とした。

 ポイントとしては、東京スカイツリーや東京ディズニーランドの開園30周年、東京駅の駅舎復元などで東京の人気が持続すると分析。また、伊勢神宮と出雲大社の遷宮遷座行事も需要喚起効果があると指摘。

 さらに、JR九州が日本初のクルーズトレイン「ななつ星in九州」の運行を開始すること、JR東日本も東北地方に「SL銀河鉄道(仮称)」を運行する計画であること、近畿日本鉄道も伊勢神宮の遷宮に合わせて新型観光特急「しまかぜ」を運行することなど、鉄道関連の話題も豊富とした。

 このほか、大河ドラマの舞台である会津、「瀬戸内国際芸術祭2013」の舞台である瀬戸内海の小島への注目増や、登山、ハイキング、ツーリングなど活動的な旅行の人気も高まる可能性があるとした。