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13年の海外旅行は1870万人、消費4.7兆円-JTB予測

 ジェイティービー(JTB)は12月20日、2013年の旅行市場について海外旅行人数が2012年比1.5%増の1870万人、海外旅行消費額が0.9%増の4兆6800億円となる見通しを発表した。これはJTBが1981年から実施している調査の結果で、各種の経済動向予測や旅行消費者購買行動調査、観光関連動向などから推計したもの。

 海外旅行人数は、2012年が10年比8.5%増の1843万人に着地するとの見通しで、2013年に予測通り1870万人となれば、2年連続での過去最高値の更新となる。消費額は旅行費用のほか、現地での買い物や食事などの消費分を含めたもので、1人あたりの平均消費額は0.8%減の25万円の予測。平均消費額は2011年の実績推計が25万6000円、2012年の着地予想が25万1900円で、円高などによる運賃低下の効果もあって微減が続いている。

 13年の市場を取り巻く環境についてJTBでは、内閣府による調査の結果を引用し、レジャー・余暇生活に生活の力点を置く割合が2010年以降、食生活や住生活よりも高い比率で上昇していることを示し、リーマン・ショック以降の「巣ごもり消費」からの脱却傾向と、地デジやエコポイント、エコカー減税などの先どり消費が一段落した可能性を指摘。ただし、13年前半もレジャーや旅行への消費意欲は維持されるものの、14年4月からの消費税引き上げが決まれば、耐久財などに支出が回される可能性もあるという。

 また、日並びは3連休がゴールデンウィークと正月を除いて12年よりも3回増える。ゴールデンウィークは3連休と4連休の間に平日が3日入るため、前半のみ、後半のみに加え、平日に休みを取る人も増えると予測している。8月については、8月13日から15日が火、水、木曜日であるため、12日か16日を休んで5連休とする人が増えるとした。

 海外旅行関連では、為替レートが13年前半に1ドル80円台後半になると予測する経済研究機関が増えているものの円高基調は変わらずとし、海外旅行意欲は引き続き高い水準を維持すると分析。

 また、LCCによる路線網の拡充、団塊世代の完全退職者の増加なども需要に影響を与えるとしている。LCCについては、円高とともに海外旅行を身近なものとし、3連休の増加も手伝って3日程度でいける近隣都市やリゾート地について、国内と比較して海外を選ぶ旅行者も増えると見る。


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